長女は大学を卒業した頃から胃が痛み出し、しょっちゅう病院通いをしていた。
金融関係の仕事は神経を使うからストレスもあると思うが、根本的な原因は胃下垂。
レントゲンで撮れば胃が恥骨に載っかるように落ちているらしい。
しかし、病院での治療と言えば対処療法で痛みを取ったりするだけ。
これでは一生病院に通い続けなければならない。
僕がカイロに行って施術を受けながら、先生にそんな話をした。
そしたら、「是非、連れて来なさい」と言うんだな。
女性は男性に比べて胃が落ちやすい。
なぜかと言うと、、、
小学生高学年頃から男女の筋肉の発達が違ってくる。
女子は胸が出始めるため胸筋や腹筋が男子ほど発達しない。
それなのに給食後の昼休みに男子と一緒に駆け回ったりする。
胃は食道でぶら下がっているだけだから、胸筋や腹筋等で支えないと落ちやすい。
だから、この時期に女子は胃が落ち始める。
そう言われてみれば、食べて重くなった胃、水を入れた風船のようなものだから、支えがないと落ちるだろうと思う。
その後も胃は少しずつ落ちていく。
女性は成人しても、食後に男性のようにゴロンと横になったりはできない。
はしたないからね。
食後に後片付け、洗い物、お茶の用意等々、立ち働く。
ドンドン落ちて、恥骨に載っかるような形でやっと止まる。
しかし、水の入った風船が恥骨の上に「へ」の字の形で載っかったままというのは、いかにも不自然。
皮膚でさえ何時間も何かに触れたままだと、かぶれたり、化膿したりする。
内臓だったらもっとヒドイことになるだろう。
胃が痛くなるのは当たり前だと思う。
それに、本来あるべきでない大きな胃が下にあることにより、他の臓器も窮屈になり異常を来すことになる。
特に女性は下腹部に、男性にはない臓器、子宮とか卵巣がある。
だから、子宮とか卵巣の病気になりやすい。
胃下垂が原因で胃が痛いなら、痛みだけを取っていたら大変なことになる。
根本原因の胃を上げなくてはいけない。
「私は胃を持ち上げることができる。それをできるのは日本で5人くらいしかいないが、その1人だ」と言う。
「少し痛いが、一生痛いよりはイイだろう。説得して連れて来なさい。」
娘に話した。
そりゃ〜、年頃の娘が下腹部を触られて痛い思いをするのはイヤだろう。
そこを親心で、強く奨めた。
僕も一緒に行くから安心しろ、と。
と、いうわけで、行ったね。
カーテンで仕切られた施術台からは娘のうめき声が聞こえる。
父親としては微妙な心境だが、何とか耐えた。
帰宅後、「どうだ?」と訊くと、「わかんない」と言う。
「じゃ〜、冷たいコーラでも飲んでみろ。冷たいコーラが落ちて行くところが胃だ。」
と飲ませた。
「なんか、鳩尾の辺りで冷たさを感じる。」と言うではないか。
おお〜、上がってる。
暫くして、いつも通院していた病院でレントゲンを撮ってもらったら、やっぱり上がっている。
その病院の医師達は「なぜ?」とビックリしていたそうだ。
これは真実です。
でも、ね、今でも時々胃が痛くなったりするらしいんだな。
しかし胃下垂が原因でない、ストレスとか他のせいだろう。
これは先生でも治せないよ。