2008年4月25(日)・26(月)日


蔵王温泉 おおみや旅館

マル得プラン 1人泊 @10000円

http://www.oomiyaryokan.jp/


 

ポカポカ、桜の花に誘われて、温泉に入ってちょっと新緑の中を歩きたくなったのです。


 


 

山形からバスに乗って蔵王温泉に。

 

窓から見える川の流れも、優しい日差しに春の色合い。


 

しっかし人通りも少なく、風の冷たい蔵王温泉街入口。

 

坂を登って突き当たりの1軒手前。

 

あちこちから湯気が上がり、排水溝を温泉が流れ硫黄のにおいが漂う。


 

本日のお宿 おおみや旅館。 2時に到着。

裏の石垣からしみ出す源泉を楽しみにきたの。


 

 


 

本日の私のお部屋は3階からまたちょっと階段を上がる。


 

始めにスタッフのお嬢さんが案内してくれた部屋は菓子が3個あって
おかしいな〜と思って荷物を持って立っていたら、
すぐさまノックがあって「あの、お部屋が違いました」

で、お部屋替え。 こっちはちゃんと菓子いっこ。

8畳プラス4畳。

 

1万円の部屋だから、眺めは下の旅館のちょっとすさんだ屋根。

この景色、おおみや旅館のせいではないんですが。
これ、屋根に雪が積もったらどうなるんでしょうか。

 

部屋はこざっぱりときれい。 暖房はつけなくても暖か。

窓を開けると風がぴゅーぴゅー。 外の屋根のトタン、バタバタ。

 


 


 

外湯。


 

 

こんにちは! 硫黄のにおいを嗅いで育った犬。

 

風がとても冷たく強く、さっきまで泳いでいた鯉のぼりも
早々と下ろされてしまった。

 

フロント方向。


 

 


 

とても狭い脱衣所。

 

洗面台。

 

もうもうと湯気がこもる風呂場。誰もいない。

 

溢れたお湯が海のように押し寄せている。


 

ひえ〜!

しばらく誰も入っていないらしいお湯はとっても 熱い! 

草津どころではなく 熱い!

左には泡風呂と称する湯船があり、下から泡がぷくぷく出るのを
楽しんでくださいと書いてあるが、そっちはもっと熱くて入った瞬間、
うめいて出る。

泡がぷくぷくなんて見ている暇なんかありません。

 

ただちに露天に。


 

露天から内湯方向。

 

よしず張りでぜんぜん風景は見えず。

しかしお湯は適温で少々まったり。 おっそろしく酸っぱいお湯である。

 

よしずの外をのぞくと、岩から出る源泉を樋で引いているのが見える。

 

初めてのお湯なのでご挨拶程度に入ったのだが、それでも軽い湯あたり。

たいへん強いお湯であるから、2〜3分でちょうどいいくらい。
ここはまったり厳禁。

 

夕食は1階の食事処で。

 

鶏肉と野菜の陶板焼き。 お鍋は山形の芋煮。


 


 


 

 

 

 

 

量も私にはちょうどよく、おいしくいただいた。


 

デザートがこないのは、1万円のお部屋だからかな〜 
などと思いながら立ち上がって歩きだすと

「あ! いまデザートお持ちします!」

部屋で食べたいものがあるし

「デザートはいいです」

「す、すみません」

なんだかポカミスが多い宿なのだが、リカバリーぶりは
人間味にあふれている。

「部屋の案内を間違える?!」

「デザート忘れる?!」

「昨日のテレビ番組表?!」

2泊してわかったのだが「冷水ポット持ってくるの忘れた?!」
その他もろもろ、人によってはイラッとするかも。

あたふたと真摯に謝ってくれるので、私は気にならない。

 

蔵王の名物の “いが餅”というものがどんなものか、
さっきいが餅屋をのぞいたらおばさんがガラス窓を細めに開けて
「いが餅、1つだけ残っていますよ、どうですか?」と言われたのである。

肝心のいが餅はパックされていて見ることができなかった。

「今日中なら柔らかでおいしいの。 1つだけ残っちゃってね。
 寒くて人がいないから。 いかがですか?」

硬くなる餅らしいので
「では、明後日帰る時に柔らかいのを買って帰ります。」と言ったら

「あ、硬くなってもレンジで柔らかくなるし、
 フライパンで焼いてもおいしいよ。 いかが?」

おばさんかなり矛盾しているが、何が何でも売りたい気配なので
「では、いただきます。」

 

おばさんはかなり嬉しそうにガラス戸を大きく開けて手渡してくれた。

「蔵王はいつまでたっても寒くてね。 人がぜんぜんいないの。
 まだ当分寒いんだよ。 わたしゃ寒いのが苦手でね。
 いつまでたっても慣れなくてね。 ありがとうございました。」

かわいそうに嫁にきた時からず〜っと蔵王の寒さに慣れないのだろう。

想像以上でも以下でもない味の、小さな餡入りのお餅だった。

ほんのり笹の香り。

 

夜は男女入れ替わったお風呂に。

やや広い脱衣所。

 

楕円形の木造りのお風呂。

 

その奥の露天。 ここも外は見えない。


 

かなり冷えた外気の中、ほどよく熱めの、キュッと体が引き締まり、
しばらくすると体がほぐれていく、いいお湯である。

 

朝ご飯。


 

 

 

 

気温はわりと高く部屋の中は暖房なしで過ごせるが身を切るような風の冷たさ。

寒いというより、指先が痛い。

こういう時に一番必要な安い手袋なぞ売っている気の利いた
土産物屋はなくて、風の中歩くのはつらい。

 

が、歩くのが目的であるから、歩く。


 

手が痛くても、それだけの価値がある。

 


 


 

 

いったん温泉街に引き返し、1軒ある餅屋のおしるこで温まる。

山形の餅はおいしい。 そして柔らかでよく伸びる。


老人が喉に詰まらせたりするやつね、これ。

とか思いつつ、餅、喉に詰まりかけた!


え! 私つまり老人ってこと?! 

今後はおばさんではなく、おばあさんを自称せねばならないのではあるまいか……

 

温まったので再度歩く。

 


 

旅館の裏手の神社に向かう階段。

拝見したいですぅ〜


 

マンション10階分くらいの階段を上るとロープウェイが見えたが、
動いている気配はない。

 

しかし入口から音楽が流れていたので行ってみると、
券売所におねえさんが1人座っていたので

「次はいつ出るのですか?」と聞いたら
「随時」とのことで、つまり客が来たら動かすようである。

 

上るにつれて雪が現れてきた。


 

少し歩いて遊歩道……

 

さきほどおねえさんに「上には何があるの?」と聞くと
イラストマップを手渡してくれて

「少し歩くと遊歩道があって、その先に滝などがあります」
とのことであった。

おぬし…… ここを歩けとおっしゃるか!

 

遊歩道じゃないところ。

 

すっばらしく寒いので、帰る。


 

下に降りてきてほっとする。

雪をわたる風の冷たさを知らなかった私は、その痛さにつくづく驚いた。
いが餅屋のおばさんでなくても、蔵王の春は遠いのであった。

本日蔵王エコーラインは雪で閉鎖とのことである。

 


 


 

地方のコンビニには、ご当地物の掘り出し物がまれにある。
ここはありそうな気がしてコンビニを探して行ってみた。
 私は鼻が利くのである。

100%のラ・フランスジュース。 温泉街には売っていない。

おいしいのでお風呂上がりにきゅーっと2本いっちゃいました。

 


 

 

 

草津の刺身には引いてしまうが、山形のマグロとハマチはおいしかった。

お給仕してくれたおねえさんに
「このマグロ、どこからきたの? 日本海?太平洋? 築地?」と思わず尋ねたら

「わたし、わかりません」 まあ、そうでしょうね。


しかしふと彼女の胸の名札を見たら、中国名が書かれていた。

 

 


 

 

お肉に山菜、魚やホタテがたっぷり入ったおいしいお鍋でした。


 

本日はちゃんとデザートを持ってきてくれた。

ひと口大の桜餅、ゴールデンキウイ。


おっと…… 席を立って出口に行きかけたほかの客に
「あー!デザートお持ちしますー!」と叫んでいる。

 

朝の玉子湯。


 


 

 

 


 


 

まだまだ浅い、蔵王の春。

 


 

 

さようなら。 寒いからね、小屋の中。


 

でも、ほら水はぬるんでキラキラと輝き……

 

いが餅屋のおばさんも、もうすぐほっとすることだろう。

 

 

 

 

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