草津温泉 望雲

2006年4月28日(金) 2人泊@15900円(税込み)

http://www.hotelboun.com/index.html

 

 

ええーっ!! …

西の河原の露天は、西の河原の源泉ではなく万代鉱?!

おまけに加水してるってー?!

入ったときは雪降っていたしな〜 なんかそのせいで薄いのかと思ったけど。

油断してた… 

成分表も見なかったし…

 

ということは、西の河原の源泉に入っていないのである…

「お食事がいいところがいいねえ」と母が言うので、お食事重視で探し、今回「望雲 お部屋食プラン」。

万代鉱と西の河原の、2本の源泉のお風呂があるお宿である。

 

湯畑も春めいて、湯気も優しい。

 

日差しにキラキラと、湧きだすお湯が輝く。

 

バスターミナルからゆっくり歩いて5分。

 

少し風があって、玄関の提灯が揺れている。

 

フロントで記帳、和服の仲居さんが先に立ち「色浴衣もございますが」

… 遠慮。

いつか某旅館で大変強く勧められ、仕方なく選んで帯を合わせ、
「あの、腰紐は?」
「あ、腰紐はありません」

って、どうやって着るんだ? 

寝巻き状態で?

 

不思議な仲居さんで、階段脇の館内図の前で立ち止まりじっと見つめている。

 客を背後に待たせ… 

  そしておもむろに歩き出し…

   「2階です」

??

さっきフロントで「2階のお部屋です」と言われたけんですけど…

館内は新しい木造りで明るくすっきり。

 

2階から1階方向。

吹き抜けのスペースが広々。

 

10畳、トイレ付きのお部屋。

ちょうど玄関の上あたり。

 

本館の古い建物だが畳は青畳、気持ちよい。

風呂の時間の説明などする仲居さんの言葉が曖昧だったので、3箇所の風呂の時間をよく聞いてみると
「あの、まだ入ったばかりなので…」

な〜るほどね〜 館内図を見ていたのはそういうわけだったのか〜
連休に向けてのアルバイト?

 

しかし仕事に就く前に、プロとして必要なことは把握しておいていただきたいな〜

お迎え菓子は花豆抹茶羊羹と干し柿。

 

改装されたらしい新しくて綺麗な洗面。

 

自動的にふたが開閉するシャワートイレ。

 

椅子・テーブル。

冷蔵庫はゆとりあり。

 

お掃除のプロならけっして見落とすことはないであろう灰皿の箱の隅、使用済みのつまようじ。

灰皿は変えてくれても、帰るまでずーっとあった。

しばらくここに居座ってるのかも。

 

窓の外。

 

雀がチュンチュン、3〜4羽楽しそうに遊んでいた。

 

この時間から深夜2時までの女湯「遊山の湯」。

1時間の清掃の後、深夜3時に男女の風呂が入れ替わるという、つまり!おじさん優遇風呂屋だったのだ!!

もともとある2箇所の違う源泉の風呂は、この時間から深夜まで2箇所ともおじさん風呂なのである!

 

2階から階段を上がって3階になる。

階段、廊下とも新しい木造り。

 

脱衣所も真新しい木造り、天井も高い。

 

ドライヤー、化粧水等あり。

昼間は紙コップと飲料水が置かれていた。

夜はなくなっていた。

 

壁で仕切られ、広々した洗い場。

露天方向から、手前<万代鉱源泉>、奥<西の河原源泉>。

 

 

見事な高い柱が立っている。

換気扇はない。

悪くはないんだけど。

そして金をかけているのはよく分かる
が…

 

文句を言っても始まらないので、とりあえず<西の河原源泉>。

この時間洗い場に2人ほど。

お風呂には人はいない。

 

<西の河原の源泉>
飲んでみると、酸味のあとでカナ気くささが口の中に広がる。

お湯の温度はややぬるめに調整してあり、入りやすく、うっかりすると長湯してしまう。

なるほど、こういうお湯なのか〜 という印象が曖昧になる。

 

つぎ<万代鉱>。
飲んでみると「すっぱ、すっぱ、あ〜 すっぱ!」で、微妙な味などすべて酸味になぎ倒され、ひたすら酸っぱい。

2本の源泉を飲み比べると、たいへんよく分かる。

 

露天といっても、ガラス戸の外、というだけの、壁に囲まれたスペース。

 

ここは<西の河原源泉>。

3箇所とも草津らしからぬぬるさなのでヒリヒリ感がほとんどなく、長湯できて、かえってちょっとやばいかも。

 

何人か人が入ってくると母は気になるらしく、上がってしまった。

私も切り上げて上がることにする。

かけ流しだが、木の枠を高く作りその下からお湯を逃がしているので、縁から溢れていく快感がぜ〜んぜんないの!

 

タオルで体を拭いたあと体全体のヒリヒリを自覚して、あー やっちまったよ…状態であった。

肌の弱い方は最後にシャワーをお薦めする。

ガラス戸の向こう、現在おじさん風呂をうらめしく見つめる。


 

6時からお部屋でお食事。
さっきと違う仲居さんが運んでくれる。

和服で動きにくそうにお相撲さんのように歩いてくる。

かなりの部屋数の宿である。部屋食を運ぶのも大変だろうに。
スッキリ動きやすい洋装のほうがよほどいいのではあるまいか… 
 

 

ホタテとジャガイモのグラタン風はどうということはないが、エシャロットの梅衣揚げは目先も変わっていて冷めていてもおいしく、柔らかなタケノコ、素揚げされたコゴミ、黄身あんを詰めた海老など、
楽しめる先付けであった。

 

母も私も鍋が苦手で、量が多すぎたり脂が多かったりするとお手上げになるが、
野菜と湯葉だけのシンプルな具でちょっとホッとする。

 

豆乳鍋であっさりいただける。

タレは味噌味でこくがあった。

 

 

 

お造りは吟味された中トロ、コリコリの貝もわけぎに巻かれたマコガレイもおいしくて母も満足。

 

 

 

 

 

お澄ましが出た時点で仲居さんに「ご飯をお願いできますか?」と聞いたら
「えーっと… 順番に時間通り出さないとダメ!って怒られちゃうんですけど… できるだけ早く持ってきます」

料理長の苦労がしのばれる。

アルバイトに毛がはえたような人たちを仕切って、熱々の出来立てを供するのは大変なことであろう。

汁は理想的な温度、立ち食いそばの、あの「熱い!でもすぐ食べられる!」という温度で目の前に置かれた。

子蕪はやわらかく、三つ葉は香りゆたかに、思わず母も「冷めないうちにいただこう!」

 


 

焼き物が出てくるまでしばらく時間がかかった。
母はテレビをつけ、私はタバコを吸い、立ち上がって窓の外を眺め…

「お待たせしました!」と、仲居さんがハーハーいいながらご飯、汁、ポークステーキ、道明寺の蒸し物をテーブルに並べてくれる。

こんがり熱々、香ばしく柔らかでおいしいポークステーキだった。
付け合わせのポテトもカリッ、ほくっとして手抜きせずに添えられ、お肉好きでない母、とても喜ぶ。
 

 

桜の葉が香り、温かいもち米のふんわりしたピンクも春らしく、とろりとした熱い葛あんでするっと。

 

タケノコごはん、和風コンソメの野菜スープ。

つくねの入った春野菜たっぷりの薄味の汁、油揚げもたくさん入ったタケノコご飯で2人とも満足!

 

食べ終わって気がついた。

「お母さん、香の物がなかったね」

「あ〜ら、そういえばそうね〜」

仲居さんが「すみません、忘れまして」と、デザートと香の物をテーブルに。

香の物はお引取り願い、はしりの甘いスイカなど食べてお食事終了。


 

夜は「人がいるから…」と言って母は行かない。
人がいるからって… だれもおばあさんの裸なんか見たりしないよ〜

最近は他人がいるのを気詰まりに感じるらしく、小さい貸切風呂や貸切状態を喜ぶようになって、とりわけ部屋に温泉の風呂があるのを喜ぶ…

あーあ… だんだん金がかかるわねー
 

 

だーれもいないんだけどねえ〜

しばらく人が入らなかったのだろう、隅に綿毛のような湯の花が漂っていた…

暗くて写真では見えにくいけど。

 

朝は待ちに待ったもともとあるお風呂である。

こちらも3階部分に上っていく。

 

<万代の湯>入り口方向。

ほーら、こっちのほうがいいよ〜!

 

脱衣所は広々。

 

え? マッサージチェア2台?

朝のこんな時間にマッサージなんかできますか?!

断然いいじゃん!  まったく!!

 

 

外の景色はガラス戸の上部しか見えないが、木造の風情ある建物、かけ流しで溢れるお湯…

人の出入りがけっこうあり、朝食前でみんななんとなくせわしい。

 

湯口。

 

露天。

小さいけれど庭がある。

先客がいるので入らず。

 

そそくさと出て<西の河原の湯>に。

あ!こっちにもマッサージチェア!

ううっ! 草津のお湯のはしごは厳しい。 しかし、こっちもいいではないかー!

 

朝日に輝きながらお湯が流れているではないか!

 

湯口。

 

そして、縁からかけ流されているのだ…

 

 

外に露天が。

しかしすり鉢状で、とっても小さいの。

 

あんないい内湯があるんだから、こんな付け足しみたいな露天を無理して作らなくたって…

上がってタオルを使った後、顔はしっかりガードしてあるので問題ないが、体はヒリヒリなので備え付けのボディーローションを塗りたくった。

朝ご飯は食事処で。

 

 

ふわふわしたシンジョウ。

手作りらしい蒟蒻。

柔らかく煮た蕗。

 

このほかに新鮮な野菜のサラダ。

おなじみの花豆はやや小さい。

 

カレイの味噌焼き。

お味噌汁はおいしいシジミだった。

ご飯もセレクトされたお米。

 

朴葉焼きはマナガツオ。

 

インターネット特典のコーヒー。

 

ふと母の背後を見ると…

 

日陰はまだこんなに雪が残っているのだ…


 

<西の河原の源泉>は入った。
しか〜し不満が残る。

お湯が熱ければ誰だってすぐに出る。
草津で熱いお湯に3分、というのは理にかなっている。

この宿は、冷まして長時間入っていられるようにしてある。
2本の源泉はいずれも強酸性で肌への負担は大きく、この草津らしからぬお湯の在りようと造りは、いかがなものか。
おまけにおじさん優遇だしさ〜

ちょっと選択ミスであった…

でもまあ、母が「お食事はなかなかよかった」と言っているから… 
母の日も近いしね〜